カジュアルにモンブランを楽しめる生搾りモンブラン専門店
店舗紹介
知人から渋谷の駅近に美味しいモンブランがあるよとの噂を聞きつけ、今回は渋谷のモンブランを探検してきました。
生搾りモンブラン専門店は、JR渋谷駅から歩いてすぐ、渋谷ヒカリエの6F、レストラン「サブリナ」の中にあります。
「生搾りモンブラン専門店」は「サブリナ」と同じIMMフードサービス社が提供するショップで、2020年10月に金沢、町田、渋谷に同時期に展開しました。
お店の雰囲気
今回食べに行った渋谷店は、店内は明るい雰囲気で、高級感があるわけではないですが、キレイなお店です。
くつろいで食事したり話したりできる場所です。
客層も20〜30代がほとんどで、友人やカップルできている方が目立ちますが、中には男性客もちらほら。
総評
1.肩肘張らずに友人・恋人とくつろいで食べられるモンブラン
ボリュームが大きく、時間をかけてじっくり食べられます。
また、見た目の通りにマロンペーストにしっかり栗の風味が効いていて、
ケーキの構成する要素が主に4種類と、シンプルな作りになっています。
モンブラン自体を強く意識しないで、友人や恋人と話しながら食べるにはちょうどいいモンブランだと思います。
2.甘さ控えめが好きな人にとっては、最後はお腹いっぱいになってしまうかも
ケーキ全体で甘さのバランスは考えられて作られていますが、
モンブランの各要素が甘く、ボリュームもあり、構成要素が少ないシンプルな作りになっているため、
もしかしたら甘さ控えめのスイーツが好きな人にとっては、向いてないかもしれません。
モンブランの特徴
1.栗の味を残しながらマロンペーストとアイスクリームがうまく組み合わさる
マロンペーストとアイスの組み合わせが特徴的でした。
マロンペーストはイタリア産と熊本産の栗をブレンドしたもので、風味がしっかりあり、
かつ粘性があるため、後味が残るようになっています。
アイスクリームはバニラの風味と甘さがありますが、すっきりした味になっています。
そのため、マロンペーストとアイスクリームを一緒に食べると、アイスの味が一瞬出ますが、
栗の風味を壊すことなくマロンペーストを引き立ててくれます。
2.全体的にバランスが取れた甘さと風味
アイスクリーム以外にも、生クリームとメレンゲも甘く仕上がっていますが、
やはりどちらもマロンペーストよりも甘さと味の強さが抑えられているため、
モンブランのどこを食べてもマロンペーストの栗の風味が引き立ちます。
全体的に甘くしつつも、バランスを重視しているように感じます。
気になるところ
単調と感じる恐れあり
全体的に甘くてボリュームが大きいし、
かつ構成要素が4つと、シンプルな作りになっているため、
人によっては、食べ続けると単調と感じる人がいるかもしれません。
甘さ控えめが好きな人はコーヒーを一緒に注文してください。
モンブランの構造
写真の上から順番に構造を説明します。
①マロングラッセ
- 中までしっかり甘いので時間をかけて煮詰めていると思われます。
②モンブランペースト
- イタリアの栗と熊本の利平栗をブレンドして作ったモンブランペースト。一口含んだ時に栗の風味が広がります。
- 味は甘いですが、砂糖の甘さで誤魔化しているのではなく、栗の味が際立つレベルで甘さが調整されています。
- 店内のモンブランの製造機で食べる直前に細くペーストにしてくれます。モンブランペーストは粘性がしっかりあり、かつ細いので口の中でペーストが解れていく感覚を味わえます。
③生クリーム
- 食べた限りだと、生クリームの脂肪分はそれほど高くないように感じます。
- また、砂糖を大量に使っているわけでないようで、単独で食べても甘さを若干感じる程度です。
④アイスクリーム
- 味は見た目通りの純粋なバニラ味。
- かなりスッキリしたアイスクリームで後味はほとんど残りません。モンブランペーストと一緒に食べてもアイスの味よりもモンブランの味のほうが際立つよう味の強さを調整していると考えられます。
⑤メレンゲ
- メレンゲはサクサクで、単品で食べても甘さがわかります。
- 口直しの目的というよりも、あくまでモンブランペーストと一緒に食べるように設計されているのでしょうか。
- アイスクリームと同様に、甘く作られているものの、モンブランペーストの栗風味が際立つように甘さが調整されています。
レビュー項目詳細
区分 | 項目 | ポイント | レビュー内容 |
味 | 甘み | 3 | モンブランペースト以外の生クリームやメレンゲ等、ケーキの各要素は甘く作られていますが、スッキリした味で甘さを少し抑えている。 |
栗の味 | 5 | ペーストは栗の味がしっかりついてる。イタリア産と熊本産の栗のブレンドが使われている。 甘さでごまかすというわけではなく、栗の味で美味しさを出している。 | |
味のメリハリ | 3 |
全体的に甘いのでメリハリはそれほど無い。味が薄めのメレンゲも甘く作られているため、それほどメリハリを感じない。 |
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素材の組み合わせ | 4 | アイスとペーストの組み合わせがあまり見ない組み合わせのため、新鮮。モンブランペーストを引き立てるように甘さやバニラの風味の強さが調整されている。他の生クリームもペーストと食べて栗の風味がしっかり際立つ。全体のバランスが優れいている印象。 | |
個別素材の味 | 3 |
各パーツで食べた場合、特定の要素が美味しいというわけではない。このモンブランは全体の甘さのバランス、素材の組み合わせが優れているため、単独での味の評価はあまり意味ないと考えられる。 |
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飲み物との相性 | 3 |
ボリュームもあって、素材の数も少なく食べ続けていると最後の方は単調に感じる恐れがあるため、コーヒーといっそに飲むとモンブランの味を飽きずに楽しめる。 |
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後味の強さ | 4 | モンブランペーストは細く絞り出される直前まで低温で保存されているため、固く、そして粘性がある。栗の風味があるため、後味がしっかり残る。生クリーム、アイス部分はそれほど後味は残らないため、モンブランペーストがきっちり主役を果たしている。 | |
食感 | 口当たり | 3.5 | モンブランが一本一本細く絞られ、固さがあるため、口の中で「ほろほろ」とほぐれる食感を楽しめます。紐状モンブランの特徴が出ている。 |
香り | 風味 | 3.5 | ケーキ全体でモンブランペーストが主役となっているため、栗の風味を強く感じるケーキ。 |
見た目 | 見た目の印象 | 4 | ボリュームもあってモンブランを店内で絞ってくれるので、なかなかインパクトあり。 |
お店の雰囲気 | 店舗・従業員雰囲気 | 3 | 店内は明るく、小洒落た商業設備でとても入りやすく、居心地もいいと感じる。従業員の方は特に変わった幹事はなく、普通に接客してくれる。 |
コスト/パフォーマンス | ボリューム | 4 | 写真を見てもらえれば分かると思いますが、なかなか大きい。 |
お値打ち感 | 3 | ボリュームもあって、各要素のバランスも考えられたモンブランで、1,600円。渋谷の商業施設の中、ということも考えると、値段相応。 | |
哲学 | パティシエの哲学や店のこだわり | 3 | モンブランを提供する直前まで冷蔵していたモンブランペーストを絞ってくれるので、フレッシュな状態で提供することに対してこだわりを感じる。イタリア産と熊本の和栗をブレンドしており、モンブランペーストへの情熱を感じる。 |