［銀座］銀座みゆき館　

実直さと潔さに衝撃を受けるモンブラン

店舗紹介

銀座の数寄屋橋の交差点から、歩いてすぐ数分の所にある銀座みゆき館本館。こじんまりとした雰囲気のお店ですが、外からでも伝わるレトロな雰囲気のお店です。外観だけ見ても明るい雰囲気で、外から見てもワクワクするカフェです。

お店の雰囲気

店内は、もちろんレトロ調。若干の狭さを感じるものの、くつろげる雰囲気のお店です。客層は30～50代の女性客が多く、ケーキを目当てにいらっしゃってるようでした。騒がしく話されている方はおらず、周りを気にせずモンブランを食べられる良い環境です。

注文したモンブラン

総評

１．栗が好きならここのお店へ

モンブランの栗が好きな方は、このみゆき館がオススメです。モンブランペースト部分の栗風味が強力で、さらに甘さもしっかり、粘性もあり。これは、甘党✕モンブラン党のために作られたモンブランです。生搾りモンブランの用に甘さを控えめにしたり、パティシエが工夫を凝らして作った素材の組み合わせを楽しむタイプとも違い、純粋に甘党がペーストを楽しめるタイプのモンブランです。

２．モンブランにマンネリを感じたら、みゆき館の潔さに衝撃を受けてください

構成要素は、「モンブランペースト」、「生クリーム」、「メレンゲ」の３種類のみ。生クリームの中やケーキの上にマロングラッセすら置いてない。ペースト部分の栗風味が強いので、他に栗を足す必要が無いと作る側は判断したのでしょう。

このシンプルさで商品として提供する潔さに、衝撃を受けます。我が道を行くがごとく、かなり尖ったモンブランです。
凝ったモンブランやパティシエが作った繊細なモンブランをいつも食べて、マンネリを感じ始めたら、みゆき館のモンブランでマンネリ打破をしてください。

３．マロンペーストと生クリームが交わらない

モンブランの大部分を占めるモンブランペーストと生クリームがそれぞれ食感と甘さの落差が激しすぎて、口の中で混ざらず、
口の中で違和感を感じる。
粘性と甘さの強いモンブランペーストと、ふわっとして甘さが少ない生クリームなので、融合しないので、素材同士が組合わさらない。

モンブランの特徴

１．栗風味を前面に押し出したモンブラン

栗風味がどれぐらい強いかというと、マロンペーストなのに、栗をそのまま食べているような味がします。
生クリームやメレンゲも単体でわりと甘さを感じますが、マロンペーストの味が非常に強力で、一緒に食べると栗の風味が更に際立ちます。
ただし、マロンペーストが強すぎるがゆえに、生クリームやメレンゲがやや置き去りにされている感覚を感じるかもしれません。口の中で味が調和しているといか、生クリームとメレンゲがマロンペーストに飲み込まれている感じです。

２．シンプルさ

構成要素が３種類のみというのも特徴。とにかく栗を前面に出してくるので、栗の味に集中しやすいモンブランです。みゆき館のコーヒーはさっぱりよりも濃い目のコーヒーなので、味の強いモンブランとコーヒーの組み合わせをひたすら楽しめます。

３．強烈な後味

シンプルさと栗風味の強さに付随して、とにかく口の中に栗の風味が居座り続けます。マロンペーストは味が強いだけでなく、かなり粘性も強いため、後味が強烈です。好みが分かれる特徴だと思います。

モンブランの構造

１．マロンペースト

非常に強力な栗風味を放つモンブランペースト。甘さもあり、粘性も強めで後味が持続します。コーヒーと一緒なら何度も楽しめるかも。

２．生クリーム

単独ではそれほど甘さは感じない。クリーム成分もそれほど強くない。味の強いモンブランペーストと組み合わせるので、味が消えてしまうように感じる。

３．メレンゲ

メレンゲは味付けなし。単品でも甘さを感じるレベルでしっかり作られています。食感はサクサク。
甘さをしっかり感じるものの、マロンペーストと食べると、メレンゲの甘さがかき消されてしまうモンブランペースト、恐るべし。

レビューの詳細結果